薬ヒグチ&ファーマライズ

薬ヒグチ&ファーマライズ株式会社
Pharmarise & Higuchi Corporation
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
東京都中野区中央1-38-1 住友中野坂上ビル8階
設立 1965年9月(徳庵商事株式会社)
業種 小売業
法人番号 2120001002279
事業内容 ドラッグストア、調剤薬局の経営
代表者 代表取締役社長 大野利美知
資本金 9000万円
従業員数 483名(2015年10月時点)
主要株主 ファーマライズホールディングス(55.1%)
ヒグチ産業(30%)
ファミリーマート(14.9%)
外部リンク http://www.ph-higuchi.co.jp/
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薬ヒグチ江坂店(大阪府吹田市
薬ヒグチフレスポ東大阪店(大阪府東大阪市

薬ヒグチ(くすりヒグチ)は、東京都に本社を置く、ファーマライズ株式会社が運営するドラッグストア、調剤薬局である。黄色い鳥マークのドラッグストア「薬ヒグチ」や薬局チェーンを8都道府県に展開している。

本項目では、2015年まで「薬ヒグチ」を運営していたヒグチ産業株式会社、2019年までの運営会社薬ヒグチ&ファーマライズ株式会社についても記述する。

会社概要

チェーンドラッグストアである「薬ヒグチ」を展開している。薬の販売事業を中心に、自社で配置薬を取り扱うなどする一方、1980年代からは旅行会社の「ヒグチトラベル」、DPE(写真現像・プリント)の「ヒグチカラー」も経営していた。

かつては1970年代から1980年代にかけて、創業者・樋口俊夫ゾウの上に乗り、「目標、1327店!(当初は427店)[注 1]」と宣言するテレビCMを放映していたことで知られた。2009年現在では関東・関西の両地区を中心に、関東地方以南に店舗を展開している。最盛期は関西地区での駅前商店街や市場への出店を中心に約500店の規模まで出店数を伸ばしたが、近年はそれまでの主力出店先であった商店街が量販店との競合により衰退傾向にあることや、同業他社との競合激化により都市型大型店舗および調剤併設店舗を中心とした出店方針に転換。既存の小型店については閉店・統合を順次進めるなど、スクラップアンドビルドの途上にある。

2010年コンビニエンスストアのポプラとフランチャイズ契約を結び、コンビニとドラッグストアの融合店舗「ポプラ+薬ヒグチ」をオープン。また2012年5月、コンビニ大手のファミリーマートとフランチャイズ契約を結び、コンビニとドラッグストアの融合店舗「ファミリーマート+薬ヒグチ」の第1号店を東京都千代田区神田小川町にオープンさせた。以後、「ファミリーマート+薬ヒグチ」は首都圏と京阪神を中心に店舗を展開している。

ファミリーマート+薬ヒグチ京橋店(大阪市都島区

2015年、ファミリーマートとファーマライズホールディングス株式会社(調剤薬局大手)との三社共同出資の薬ヒグチ&ファーマライズ株式会社に薬局部門を譲渡し、ヒグチ産業株式会社には不動産部門のみ残ることとなった[1]

2019年、ファーマライズホールディングスの事業会社であるファーマライズ株式会社と薬ヒグチ&ファーマライズ株式会社は合併して薬ヒグチ&ファーマライズ株式会社は消滅[2]。薬ヒグチはファーマライズのドラッグストア部門となった。

沿革

  • 1947年昭和22年):創業者の樋口俊夫が大阪・京橋で薬局を開店。
  • 1953年(昭和28年)4月20日:ヒグチ産業株式会社設立[3]
  • 1954年(昭和29年):現在の薬ヒグチの元となる「京浜薬局」を設立。
  • 1961年(昭和36年):「薬ヒグチ」を設立。
  • 1970年(昭和45年):「薬ヒグチ」のフランチャイズ事業を開始。樋口俊夫本人が出演したテレビCMの放映が開始される。
  • 1980年(昭和55年):目標としていた427店舗の出店を果たす。
  • 2015年平成27年)10月1日:ヒグチ産業の子会社・徳庵商事にドラッグストア事業を分割譲渡。徳庵商事はファミリーマート・ファーマライズホールディングスに対し第三者割当増資を行い、社名を薬ヒグチ&ファーマライズ株式会社に変更[4]
  • 2019年(平成31年):薬ヒグチ&ファーマライズ株式会社はファーマライズ株式会社に吸収合併され解散。薬ヒグチはファーマライズのドラッグストア部門となる。

脚注

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注釈

  1. ^ 「427店」という中途半端な出店目標は、1947年に厚生省が発表した全国の薬局数の1%に当たる数字に由来している。この出店目標を達成後、百の位である「4」を「1」と「3」に分解して1,327店を新たな目標数値とした。

出典

  1. ^ ヒグチ産業 ドラッグコンビニのFC確立へ(流通ジャーナル on the web、2015年4月28日)
  2. ^ 合併公告
  3. ^ 流通会社年鑑 1978年版, 日本経済新聞社, (1977-10-25), pp. 315 
  4. ^ “合弁会社に関する最終契約締結のお知らせ” (PDF). ファミリーマート (2015年8月18日). 2015年8月18日閲覧。

外部リンク

  • 薬のヒグチ
 
ハピコムグループ
マツキヨココカラ&カンパニー
グループ
富士薬品グループ
サンドラッググループ
WINグループ
ニチリウグループ
 
その他
 
消滅・撤退
  • パワーズドラッグ(富士薬品子会社モリキに吸収)
  • ドラッグトマト・ポテトカンパニー(ツルハに吸収)
  • アルファ(富士薬品子会社の後、東北セイムスに統合)
  • シバタ薬品
  • ジャストドラッグ(富士薬品の子会社になった後、関東セイムス(ジャストドラッグの旧ライズ店舗はモリキに移譲)に統合、屋号は継続)
  • 篠田薬局(富士薬品に事業譲渡)
  • シブヤ薬局(bigドラッグを経営していたがセイジョーに吸収合併)
  • いわい(セイジョーに事業譲渡)
  • コーエイ(住商ドラッグストアーズと経営統合)
  • 東京エコー(破産)
  • 信陽堂薬局(ツルハにドラッグ事業譲渡した後破産)
  • クスリのカツマタ(住商ドラッグストアーズに事業統合)
  • 村山快哉堂
  • ウイング湘南(アイロムロハスに店舗譲渡)
  • 仁天堂(店舗をリバースに譲渡)
  • ドラッグマックス・健康家族(ドラッグマックスに吸収、現マツモトキヨシ甲信越販売)
  • 中島ファミリー薬局(マツモトキヨシ甲信越販売に吸収、屋号は存続)
  • なかや(ウエルシア関東に経営統合)
  • ナガタ薬局(ウエルシア関東に吸収)
  • ドラッグフジイ(ウエルシア関東に吸収)
  • 薬のタムラ(富士薬品、後にモリキに事業統合)
  • くすりの寺田(ツルハに店舗譲渡)
  • 清水ドラッグストアー(倒産後サンドラッグが支援し太陽キャピタルとして経営 → サンドラッグ東海)
  • シーズアンドアーパス白沢ドラッグ東洋薬局(合併してジップドラッグ。屋号は存続)
  • レモン
  • 森山薬局
  • ドラッグストアキリン(東海セイムスに経営統合、屋号は継続)
  • ホップスドラッグ(松ノ木薬品と合併)
  • 松ノ木薬品・神薬堂・マルゼン(ライフォートに吸収)
  • 関西薬品(共栄ファーマシーズに店舗譲渡)
  • 國廣薬品(セガミメディクスに吸収合併)
  • 笹岡薬局 ドラッグコスモ21(西日本セイムスに経営統合、屋号は継続)
  • メディコ21(レデイ薬局と合併。屋号は存続)
  • くすりのありあけ(破産)
  • くすりのみよし(破産)
  • ABCドラッグ
  • 飯塚薬品(スギ薬局に吸収)
  • ニッショードラッグ(キリン堂に吸収)
  • 寺島薬局(ドラッグストア事業をウエルシア関東に事業譲渡、介護事業に特化してウエルシア介護サービスとなる)
  • スズラン薬局セイジョージップドラッグライフォート(セガミメディクスに吸収、現ココカラファインヘルスケア、各社の屋号は存続)
  • スパーク(ツルハに吸収)
  • モリス(ドラッグストア事業をモリスリテールに分社化した後、マツモトキヨシHDの子会社を経てマツモトキヨシ中四国販売に吸収)
  • コダマ(ココカラファインヘルスケアに吸収、屋号は存続)
  • 南天堂(破産)
  • ドラッグストアバイゴー(富士薬品に吸収、屋号は存続)
  • 倉持薬局(カワチ薬局に吸収、屋号は存続)
  • 高田薬局ウエルシア関西(ウエルシア薬局に吸収)
  • 関東セイムス(富士薬品に吸収)
  • ダルマ(マツモトキヨシ東日本販売に吸収)
  • イタヤマメディコ(マツモトキヨシ甲信越販売に吸収)
  • ラブドラッグス(マツモトキヨシ中四国販売に吸収)
  • タキヤ(ウエルシア薬局に吸収)
  • CFSコーポレーション(ウエルシア薬局に吸収)
  • 杉浦薬品(マツモトキヨシに吸収)
  • トウブドラッグ(マツモトキヨシへ会社分割により承継、法人はマツモトキヨシファーマシーズに吸収)
  • リバース(ツルハに吸収)
  • かもめ(ツルハに事業譲渡した後清算)
  • ウエダ薬品(ツルハに吸収)
  • エスロード(東北セイムスに吸収)
  • ノザキ薬品(九州セイムスに吸収、屋号は存続)
  • ドラッグ・オゾン(スマイルドラッグに吸収)
  • ニュードラッグ(クリエイトエス・ディーに吸収)
  • キリン堂薬局(親会社に事業譲渡の上ザグザグのフランチャイズ化)
  • 弘陽薬局(マツモトキヨシに吸収)
  • コヤマ薬局(サンメディックに吸収)
  • クラフト(ドラッグストア事業をサクラドラッグとして分社化しツルハに譲渡)
  • 東北セイムス(モリキに吸収)
  • 一本堂(ウエルシア薬局に吸収)
  • ジュンテンドー(ウエルシア薬局に事業譲渡)
  • 示野薬局(マツモトキヨシ甲信越販売に吸収、屋号は存続)
  • スマイルドラッグ(富士薬品に吸収)
  • 上新電機(ウエルシア薬局に事業譲渡)
  • 金光薬品(ウエルシア薬局に吸収)
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