新潟美咲合同庁舎

新潟美咲合同庁舎
地図
美咲合同庁舎と新潟県庁舎(緑)の位置関係

新潟美咲合同庁舎(にいがたみさきごうどうちょうしゃ、英語Niigata-Misaki Government Building)は、新潟県新潟市中央区美咲町にある合同庁舎

概要

新潟県庁舎にほど近い新潟市中央区美咲町に新潟地方裁判所や運輸局、労働局などの国の出先機関・28官署1機関を集める「新潟第2地方合同庁舎」として2002年ごろに計画が発表された。

当時の新潟市内にある国の行政機関の庁舎の多くが1964年(昭和39年)の新潟地震の直後に建設されたため、建設後30年以上経過し老朽化が各庁舎で同時に進行[1]。また、行政需要の変化と増大が進んでいたことからこの問題を解決し、集約化による各官署間の相互連携強化、行政サービスの利便性の向上、災害時の連携による災害対策の迅速化を目指すべく計画された[1]

合同庁舎は全部で5棟の建設が計画され[1]、敷地面積は5.5ヘクタール[2]、5棟を合わせた延べ床面積はおよそ8万5000平方メートル。建設費総額は約400億円。

内閣府、総務省、法務省、財務省、厚生労働省、経済産業省、農林水産省、国土交通省、新潟地方裁判所、新潟家庭裁判所、新潟簡易裁判所、計8府省と裁判所の28官署1機関の入居を想定。

当時の新聞報道などでは霞が関になぞらえて「新潟版霞が関」と称された。現在では1号館2号館の2棟が完成している。2010年代前半には5棟全てが完成するとされていたが、3棟目以降の建設の予定は未定である。

1号館

新潟美咲合同庁舎1号館
No.1 Niigata-Misaki Government Building
情報
用途 オフィス店舗
設計者 国土交通省北陸地方整備局営繕部、黒川紀章建築都市設計事務所[3]
構造形式 鉄骨鉄筋コンクリート構造[2]
敷地面積 14,265.14 m² [3]
建築面積 2,581.09 m² [3]
延床面積 15,494.27 m² [3]
階数 地上8階[2]
着工 2003年3月13日[2]
竣工 2005年9月30日[2]
所在地 新潟県新潟市美咲町1-1-1[2]
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新潟美咲合同庁舎1号館(にいがたみさきごうどうちょうしゃいちごうかん、英語No.1 Niigata-Misaki Government Building)建築費:64億8000万円[2]

計画段階での名称は「新潟第2地方合同庁舎A棟」[1]。基本方針の一つに『利用者へのホスピタリティーを備えた施設』が掲げられ、具体的な内容は「ユニバーサルデザインを取り入れ全ての来庁者の利用に配慮した庁舎とし、また、都市のオアシスとなるような緑溢れる広場を設け、来庁者に賑わいと潤いの場を提供する。」として施設整備が行われた[3]

入居官署

2号館

新潟美咲合同庁舎2号館
No.2 Niigata-Misaki Government Building
情報
用途 オフィス店舗
構造形式 鉄骨鉄筋コンクリート構造[5]
建築面積 2,162 m² [6]
延床面積 20,436 m² [6]
階数 地上10階[5]
着工 2009年3月[5]
竣工 2012年3月[5]
所在地 新潟県新潟市美咲町1-2-1
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新潟美咲合同庁舎2号館(にいがたみさきごうどうちょうしゃにごうかん、英語No.2 Niigata-Misaki Government Building)建築費:63億4000万円[7]

計画段階での名称は「新潟第2地方合同庁舎(II期)」[8]。平成17年度の1号館完成に続いて、新潟市内に散在する国の官署を集約・合同化を目指して建設された[8]

入居官署

  • 財務省
    • 関東財務局 新潟財務事務所 ※営所通の旧新潟財務総合庁舎から移転[9]
  • 厚生労働省
    • 新潟労働局 ※川岸町の旧新潟労働総合庁舎から移転[9]
      • 新潟労働基準監督署 ※同上[9]
      • 新潟公共職業安定所 ※万代3丁目から移転[9]

交通アクセス

以下は2019年3月改正時点での情報である[10]

  • JR新潟駅より新潟交通路線バスを利用
    • 万代口バスターミナル8番線から「S2 鳥屋野線」または「S3 水島町線」利用。
      • S30系統(美咲合同庁舎 行)の場合は終点「美咲合同庁舎」下車すぐ。平日のみ運行。
      • S31系統(西部営業所 行)および鳥屋野線の各系統(S20~S23)の場合は「出来島変電所前」下車後徒歩約3分。毎日運行。
  • 青山バス停より新潟交通の路線バスを利用
    • 6番線から「美咲合同庁舎 行」(W45・W60系統)利用。終点「美咲合同庁舎」下車すぐ。平日のみ運行。

このほか、「C1 県庁線」「W1 有明線」「W2 西小針線」のうち平日朝夕のみ運行されるC13・W13・W23系統が「美咲合同庁舎」バス停に乗り入れる。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

出典

  1. ^ a b c d “平成15年度国土交通省関係予算 参考資料3(美しさと文化の香りがする地域づくり)”. 国土交通省北陸地方整備局. p. 40 (2002年8月28日). 2019年7月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g A棟事後評価、p.3
  3. ^ a b c d e “ユニバーサルデザイン事例紹介:新潟美咲合同庁舎1号館(新潟第2地方合同庁舎A棟)”. 国土交通省. 2019年7月21日閲覧。 - WARPによるアーカイブ
  4. ^ A棟事後評価、p.6
  5. ^ a b c d 2号館事後評価、p.1
  6. ^ a b “営繕紹介|完成した施設”. 国土交通省北陸地方整備局-営繕部-. 2019年7月21日閲覧。
  7. ^ “「新潟美咲合同庁舎2号館」入居始まる(新潟県)”. Nikken Times. (2012年4月16日). オリジナルの2014年7月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140714225513/http://www.nikken-times.co.jp/new/20120416.0/1334572143.html 
  8. ^ a b “平成20年度事業計画について 参考資料【営繕関係】”. 国土交通省北陸地方整備局. p. 61 (2008年4月). 2019年7月21日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h 2号館事後評価、p.4
  10. ^ “運行便別時刻表”. 新潟交通. 2019年7月21日閲覧。

参考文献

  • “官庁営繕事業の事後評価説明資料 新潟第2地方合同庁舎A棟整備事業” (PDF). 国土交通省北陸地方整備局 (2008年7月). 2019年7月21日閲覧。
  • “営繕事業の事後評価説明資料 新潟第2地方合同庁舎(Ⅱ期)〔新潟美咲合同庁舎2号館〕” (PDF). 国土交通省北陸地方整備局 (2014年12月). 2019年7月21日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 新潟美咲合同庁舎 館内バリアフリー案内 - 国土交通省北陸地方整備局 営繕部
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