姜文

曖昧さ回避 この項目では、中国の俳優について説明しています。中国の女優ジャン・ウェンについては「蔣雯」をご覧ください。
チアン・ウェン
姜文
姜文
フランスドーヴィルアジア映画祭にて(2008年3月14日)
本名 姜小軍
生年月日 (1963-01-05) 1963年1月5日(61歳)
出生地 中華人民共和国の旗 中国 河北省唐山市
国籍 中華人民共和国の旗 中国
民族 漢族
身長 183cm
職業 俳優映画監督脚本家
ジャンル 映画・テレビドラマ・舞台
活動期間 1986年 - 現在
配偶者 周韵
著名な家族 姜武(弟)
主な作品
監督・脚本・出演
『太陽の少年』
鬼が来た!
出演
紅いコーリャン
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
 
受賞
カンヌ国際映画祭
グランプリ
2000年鬼が来た!
その他の賞
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姜文
プロフィール
出生: (1963-01-05) 1963年1月5日(61歳)
出身地: 中華人民共和国の旗 中国
河北省唐山市
職業: 俳優映画監督
各種表記
繁体字 姜文
簡体字 姜文
拼音 Jiāng Wén
ラテン字 Jiang Wen
和名表記: チアン・ウェン
ジャン・ウェン
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姜 文チアン・ウェンジャン・ウェン、漢字日本語読み:きょうぶん[1]、ラテン文字転写:Jiang Wen, 1963年1月5日 - )は、中国出身の俳優映画監督。現代の中国を代表する俳優の1人である。

経歴

生い立ち

軍人の父と音楽教師の母のもと、河北省唐山市姜小軍として出生。6歳の時に北京へ移住した。少年時代は毛沢東に傾倒し、その著作を愛読していた。やがて演技に興味を持ち、1980年、演劇大学の名門中央戯劇学院に入学。1984年に卒業後は中国青年芸術劇院(チャイナ・ユース・シアター)の俳優となり、数々の舞台に出演した。

映画デビュー作は1986年の『悲劇の皇后 ラストエンプレス』で、風貌が似ているといわれ溥儀役に抜擢された。同年、当時人気を誇っていた女優劉暁慶(リウ・シャオチン)と『芙蓉鎮』で共演。さらに第38回ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した『紅いコーリャン』(張芸謀〈チャン・イーモウ〉監督)では主演を務め、世界的にその名が知られるようになった。

また、中国国内では1992年に出演した連続テレビドラマ『ニューヨークの北京人』(原題『北京人在紐約』)によって人気俳優の座を確かなものにした。一方で映画での活動も続け、1997年の『宋家の三姉妹』や、張芸謀と再び組んだ『キープ・クール』など、話題作・大作への出演も多い。

監督進出

1994年、初監督作となる『太陽の少年』を発表。自らの少年時代の体験を基に、文化大革命下の北京で暮らす少年たちの姿を描いたこの作品は、ヴェネツィア国際映画祭主演男優賞、金馬奨作品賞・監督賞など数々の賞を受賞した。

この作品の宣伝のため日本を訪れた姜文は、東京靖国神社で旧日本軍の元兵士たちと遭遇し、次回作の構想を得た。これは2000年の『鬼が来た!』となって結実した。太平洋戦争中の中国の農村を舞台に、村人と日本人兵士の触れ合いや厳しい運命を描き、第53回カンヌ国際映画祭に出品されてグランプリを受賞した。しかし、当局の検閲を受けない無断出品であったことと、その後出された修正要求にも応じなかったことから、この作品は中国国内で上映禁止になった上、姜文自身も映画製作・出演禁止処分を受けた。人気俳優であるため出演に関しては間もなく解禁となったが、監督作品は2007年の『陽もまた昇る』まで撮ることができなかった。

家族関係

過去に『芙蓉鎮』を始め3作品で共演した劉暁慶や『太陽の少年』の寧静など、共演者や自作の出演者とたびたび浮名を流していた。1997年にフランス人研究者のサンドリーヌ・シュニヴェス (Sandrine Chenivesse) と結婚(姜文自身もフランス語が堪能である)して一女をもうけたが、2006年には『ヘブン・アンド・アース 天地英雄』『陽もまた昇る』に出演した15歳年下の周韵(ジョウ・ユィン)との間に息子が誕生した。後日、別居状態が続いていたシュニヴェスとは既に離婚したと報道された。

活きる』『こころの湯』などに出演している俳優の姜武(チアン・ウー)は実弟。兄の名が「文」、弟が「武」であるのは、陰陽思想に基づく両親の考えで、家族の中でバランスが取れるようにという願いを込めてのものという。

監督作品

日本語題があるものは『』内に記した。

  • 『太陽の少年』陽光燦爛的日子 In the Heat of the Sun(1994年、出演・脚本も)
  • 鬼が来た!』鬼子来了 Devils on the Doorstep(2000年、出演・脚本・製作も)
  • 『陽もまた昇る』太陽照常昇起 The Sun Also Rises(2007年、出演・脚本・製作も)
  • ニューヨーク、アイラブユーNew York, I Love You(2009年)……オムニバスの一編
  • さらば復讐の狼たちよ』譲子弾飛 Let the Bullets Fly(2010年、出演・脚本も)
  • 弾丸と共に去りぬ -暗黒街の逃亡者-』一歩之遥 Yi bu zhi yao(2014年、出演・脚本も)
  • 『邪不侵正』邪不圧正 Hidden Man(2018年、出演・脚本も)

出演作品

映画

テレビドラマ

  • 『大清風雲』大清風雲(2005年)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “姜文 中日辞典 第3版”. 2022年7月12日閲覧。

外部リンク

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香港電影金像奨最優秀助演男優賞
1980年代

1985 沈威   1986 孟海   1987 秦沛  1988 梁朝偉  1989 張学友

1990年代

1990 梁朝偉  1991 呉孟達  1992 関海山  1993 廖啓智  1994 秦沛  1995 陳小春  1996 羅家英  1997 曾志偉  1998 姜文  1999 譚耀文

2000年代

2000 狄龍   2001 呉鎮宇   2002 黄一飛  2003 黄秋生  2004 梁家輝  2005 元華  2006 黄秋生  2007 呉澋滔  2008 劉徳華  2009 廖啓智

2010年代

2010 謝霆鋒  2011 泰迪羅賓  2012 盧海鵬  2013 鄭中基   2014 張晋  2015 曾江  2016 白只  2017 曾志偉   2018 姜皓文  2019 袁富華 

2020年代

2020 張達明  2021/2022 馮皓揚   2023 許冠文

  • 作品賞
  • 監督賞
  • 主演男優賞
  • 主演女優賞
  • 助演男優賞
  • 助演女優賞
  • 新人俳優賞
金馬奨最優秀監督賞
1960年代
1970年代
  • 張曾沢 (1970)
  • 丁善璽 (1971)
  • 李行 (1972)
  • 程剛 (1973)
  • 劉芸 (1975)
  • 張佩成 (1976)
  • 張曾沢 (1977)
  • 李行 (1978)
  • 胡金銓 (1979)
1980年代
  • 王菊金 (1980)
  • 徐克 (1981)
  • 章国明 (1982)
  • 陳坤厚 (1983)
  • 麦当雄 (1984)
  • 張毅 (1985)
  • 呉宇森 (1986)
  • 王童 (1987)
  • 羅啓鋭 (1988)
  • 侯孝賢 (1989)
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • 陳玉勲 (2020)
  • 羅卓瑤 (2021)
  • 陳潔瑤 (2022)
  • 作品賞
  • 観客投票作品賞
  • 監督賞
  • 主演男優賞
  • 主演女優賞
  • 助演男優賞
  • 助演女優賞
  • 新人俳優賞
フォーブス・中国有名人ランキング(中国語版)
2004年
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2015年
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2010年以降は香港・澳門・台湾など本土以外の出身者を含む。2016年・2018年は実施されず。
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