冥王まさ子

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冥王 まさ子(めいおう まさこ、1939年11月25日 - 1995年4月21日)は、日本作家翻訳家。 翻訳家としての筆名は原 麗衣(はら あきえ)。本名の柄谷(原)真佐子での翻訳もある。

経歴

東京出身。1963年、東京外国語大学英米科卒[1]、1967年、東京大学大学院英文学専攻修了[1]。 修士論文はローレンス・スターン。同大学院で柄谷行人と知り合い、1965年結婚。 アナイス・ニンの日記の翻訳などを行う。 専任の職を大学紛争で辞した後[2]、柄谷の1975年の渡米に同行。 1979年「ある女のグリンプス」で文藝賞受賞、以後、作家、翻訳家として仕事をする。 柄谷と離婚後、カリフォルニア州サクラメント滞在中に動脈瘤破裂のため死去。

占星術に深い関心を抱いていた。晩年はルドルフ・シュタイナーを学ぶ。

著書

  • 『ある女のグリンプス』(河出書房新社) 1979、のち講談社文芸文庫
  • 『雪むかえ』(河出書房新社) 1982、のち河出文庫 文芸コレクション
  • 『白馬』(講談社) 1984
  • 『天馬空を行く』(新潮社) 1985、のち河出文庫 文芸コレクション
  • 『南十字星の息子』(河出書房新社)1995

翻訳

  • ゴダールの世界』(R・ラウド、柄谷真佐子名義訳、竹内書店) 1969
  • 『未来の小説』(アナイス・ニン、柄谷真佐子訳、晶文社) 1970
  • 『現代という時代の気質』(エリック・ホッファー柄谷行人,柄谷真佐子訳、晶文社) 1972
  • 『アナイス・ニンの日記 1931~34 ヘンリー・ミラーとパリで』(柄谷真佐子訳、河出書房新社) 1974、のちちくま文庫(原麗衣名義訳) 1991
  • 『フェアウェル・スピーチ 別れのあいさつ』(レイチェル・マカルパイン、冥王まさ子名義、グループEN共訳、新水社) 1994
  • 『魂の隠れた深み 精神分析を超えて』(ルドルフ・シュタイナー、 冥王まさ子名義、西川隆範共訳、河出書房新社) 1995
  • 『狼と駈ける女たち 「野性の女」元型の神話と物語』(クラリッサ・ピンコラ・エステス、植松みどり(原真佐子)共訳、新潮社) 1998

脚注

  1. ^ a b 『南十字星の息子』(1995年)巻末、著者略歴より
  2. ^ 河出文庫版『天馬空を行く』柄谷行人解説参照
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