中央区 (大阪市)

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ちゅうおうく ウィキデータを編集
中央区
大坂城西の丸の桜と本丸の天守
大坂城西の丸の桜と本丸の天守
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 大阪府
大阪市
市町村コード 27128-4
面積 8.87km2
総人口 115,430[編集]
推計人口、2024年4月1日)
人口密度 13,014人/km2
隣接自治体
隣接行政区
大阪市都島区、西区、天王寺区浪速区東成区城東区、北区)
区の花 ウメパンジー
中央区役所
所在地 541-8518
大阪府大阪市中央区久太郎町一丁目2番27号
北緯34度40分52.2秒 東経135度30分35.5秒 / 北緯34.681167度 東経135.509861度 / 34.681167; 135.509861座標: 北緯34度40分52.2秒 東経135度30分35.5秒 / 北緯34.681167度 東経135.509861度 / 34.681167; 135.509861
地図
外部リンク 大阪市中央区
中央区 (大阪市)位置図

地理院地図 Google Bing GeoHack
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特記事項
区制施行日:1989年(平成元年)2月13日
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ウィキプロジェクト
大阪城大阪ビジネスパーク(OBP)
谷町四丁目より北東を望む)
ミナミの繁華街道頓堀
(御堂筋側より道頓堀商店街を望む)
道頓堀川
(道頓堀川と戎橋)

中央区(ちゅうおうく)は、大阪市を構成する24行政区のうちの一つ。大阪府庁大阪府庁舎)所在地である。

梅田や中之島などを擁する北区とともに、本町 、北浜などの大阪市および大阪都市圏中心業務地区(CBD)を含む。大阪都心6区の一角を占める。昼夜間人口比率は516.6と大阪市の行政区の中で最も高く、東京都千代田区(1,753.7)、福島県双葉郡大熊町(688.0)に次いで日本国内で3番目に高い[1]。また、これは西日本では最も高い値である。

概要

郡区町村編制法施行以来110年間続いた東区と南区の合区により、1989年2月13日に発足した。発足後も、中央区内にはかつての区名である「東」「南」を冠した税務署警察署普通郵便局が存在する。隣り合う西区が日本最古の行政区に対して、中央区は大阪市の行政区で最も歴史が浅い区の一つである。

旧・東区内は谷町筋の東西で街の性格が変化し、東側に大坂城と大阪府庁などの官公庁街、西側にオフィス街が広がる。旭区から編入された大阪城から見て北東部に位置する城見は大規模オフィス街大阪ビジネスパーク (OBP) に再開発され、現在では超高層ビル街となっている。旧:南区内は堺筋の東西で街の性格が変化し、東側に問屋街寺町、西側には梅田を中心としたキタと双璧をなす商業地である大阪ミナミ難波道頓堀千日前心斎橋など)の一大繁華街が広がる。

北浜や本町などの船場地区は江戸時代からの大阪市の中心地であり、明治以降も隣接する北区の中之島や堂島とともに大阪市の中心業務地区 (CBD) として伝統的なオフィス街の役割を担ってきた。また、当時から商業の中心であった名残から、道修町(薬種)、松屋町(玩具)、本町(繊維)など市内各所に近世から歴史を持つ問屋街が発達しており、現在もその伝統を継承している。また、北浜には大阪証券取引所三井住友銀行(旧住友銀行)大阪本店ビル(通称:住友ビルディング)が所在するなど、大阪を代表する金融街であった。しかし、ハービスOSAKAグランフロント大阪などオフィス機能を併設した複合商業施設中心の大規模再開発により北区の梅田が急速に発展し、鉄道交通の利便性が高い梅田に大阪本社・関西支社を置く企業が増加した。大規模再開発による梅田の急速な発展によって船場のビジネス街として相対的な地位は低下することとなった[2]北浜から本町を経由して難波までメインストリートである御堂筋が南北を貫き、地下には大阪の大動脈である地下鉄御堂筋線が通る。御堂筋の沿道は大阪の商業・ビジネスの中心地であり、心斎橋以北はオフィス街、心斎橋以南は主に繁華街となっている。

2010年に行われた国勢調査速報では、対前回比人口増加率が17.9%増となり、全国的な都心回帰の影響で政令指定都市の行政区の中ではトップとなった。これは東京都中央区の24.8%増と並び全国でも屈指の伸びである。伝統的な大阪の中心業務地区 (CBD) であるため、早くから居住に適さない環境となり、30年以上にわたってドーナツ化現象による人口減少が続いてきた中央区だが、バブル崩壊以降老朽化し取り壊されたオフィスビルの跡地などに居住用の大型マンションが建ち並ぶなどして再び夜間人口が上昇。特に谷町筋沿いでタワーマンションの建設が盛んに行われ、著しい人口増加となった。谷町筋以東でも上町台地の東斜面に当たる地域は、天王寺区にかけて文教地区の側面も併せ持っており、比較的閑静な住環境である。区の大部分が商業地であるため純粋な住宅地は限られており、マンション団地などの集合住宅が大半を占め、低層住宅の戸建住宅やアパートなどは極めて少ない。道路は碁盤目状で、市内他地域と比べると整備が進んでいる。

なお1980年ごろと2010年を比較すると、当時の東区と中央区の東側との比較では27,227人から37,469人に増加、当時の南区と中央区の南側との比較では36,380人→41,321人に増加している[3]。現在も大阪府に本社を置くロート製薬ハウス食品、更には大阪発祥の企業である野村證券USENは大阪市中央区が発祥地である。

旧区分

  • 東区:5.92平方キロメートル、38,127人(平成17年度国勢調査速報値)
  • 南区:2.96平方キロメートル、28,633人(平成17年度国勢調査速報値)

区内の町名

旧:東区

  • 安土町(あづちまち)
  • 淡路町(あわじまち)
  • 和泉町(いずみまち)
  • 糸屋町(いとやまち)
  • 今橋(いまばし)
  • 上町(うえまち)
  • 内淡路町(うちあわじまち)
  • 内久宝寺町(うちきゅうほうじまち)
  • 内平野町(うちひらのまち)
  • 内本町(うちほんまち)
  • 大阪城(おおさかじょう)
  • 大手通(おおてどおり)
  • 大手前(おおてまえ)
  • 瓦町(かわらまち)
  • 神崎町(かんざきちょう)
  • 北久宝寺町(きたきゅうほうじまち)
  • 北新町(きたしんまち)
  • 北浜(きたはま)
  • 北浜東(きたはまひがし)
  • 久太郎町(きゅうたろうまち)
  • 高麗橋(こうらいばし)
  • 粉川町(こかわちょう)
  • 石町(こくまち)
  • 材木町(ざいもくちょう)
  • 島町(しままち)
  • 十二軒町(じゅうにけんちょう)
  • 城見(しろみ)
  • 船場中央(せんばちゅうおう)
  • 谷町(たにまち)一-五丁目
  • 玉造(たまつくり)
  • 釣鐘町(つりがねちょう)
  • 天満橋京町(てんまばしきょうまち)
  • 常盤町(ときわまち)
  • 徳井町(とくいちょう)
  • 道修町(どしょうまち)
  • 農人橋(のうにんばし)
  • 博労町(ばくろうまち)
  • 馬場町(ばんばちょう)
  • 東高麗橋(ひがしこうらいばし)
  • 平野町(ひらのまち)
  • 備後町(びんごまち)
  • 伏見町(ふしみまち)
  • 船越町(ふなこしちょう)
  • 法円坂(ほうえんざか)
  • 本町(ほんまち)
  • 本町橋(ほんまちばし)
  • 松屋町住吉(まつやまちすみよし)
  • 南久宝寺町(みなみきゅうほうじまち)
  • 南新町(みなみしんまち)
  • 南本町(みなみほんまち)
  • 森ノ宮中央(もりのみやちゅうおう)
  • 鎗屋町(やりやまち)
  • 龍造寺町(りゅうぞうじちょう)

旧:南区

  • 安堂寺町(あんどうじまち)
  • 上汐(うえしお)一・二丁目
  • 上本町西(うえほんまちにし)
  • 瓦屋町(かわらやまち)
  • 高津(こうづ)
  • 島之内(しまのうち)
  • 心斎橋筋(しんさいばしすじ)
  • 千日前(せんにちまえ)
  • 宗右衛門町(そうえもんちょう)
  • 谷町(たにまち)六-九丁目
  • 道頓堀(どうとんぼり)
  • 東平(とうへい)
  • 中寺(なかでら)
  • 難波(なんば)
  • 難波千日前(なんばせんにちまえ)
  • 西心斎橋(にししんさいばし)
  • 日本橋(にっぽんばし)一・二丁目
  • 東心斎橋(ひがししんさいばし)
  • 松屋町(まつやまち / まっちゃまち)
  • 南船場(みなみせんば)

人口

中央区(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 88,256人
1975年(昭和50年) 70,891人
1980年(昭和55年) 64,091人
1985年(昭和60年) 62,392人
1990年(平成2年) 56,862人
1995年(平成7年) 52,874人
2000年(平成12年) 55,324人
2005年(平成17年) 66,818人
2010年(平成22年) 78,687人
2015年(平成27年) 93,069人
総務省統計局 国勢調査より

施設

なんばスカイオスイスホテル南海大阪

企業の本社

三井住友銀行三井住友信託銀行住友電気工業住友化学工業などは東京本社との2本社制をとっている)

その他

  • 大成株式会社 大阪支店

マスメディア

放送局
新聞社

かつて本社があった企業

名所・旧跡・観光スポット

交通

鉄道

区役所の最寄り駅は堺筋本町駅である。

西日本旅客鉄道(JR西日本)
O 大阪環状線森ノ宮駅 - 大阪城公園駅
京阪電気鉄道
京阪本線淀屋橋駅 - 北浜駅 - 天満橋駅
京阪中之島線:天満橋駅
近畿日本鉄道
A 近鉄難波線大阪難波駅 - 近鉄日本橋駅 - 大阪上本町駅(地下駅の一部のみ)
阪神電気鉄道
HS 阪神なんば線:大阪難波駅
南海電気鉄道
NK 南海本線:難波駅
大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
御堂筋線:淀屋橋駅 - 本町駅 - 心斎橋駅 - 難波駅
谷町線:天満橋駅 - 谷町四丁目駅 - 谷町六丁目駅
中央線:本町駅 - 堺筋本町駅 - 谷町四丁目駅 - 森ノ宮駅
千日前線:難波駅 - 日本橋駅
堺筋線:北浜駅 - 堺筋本町駅 - 長堀橋駅 - 日本橋駅
長堀鶴見緑地線:心斎橋駅 - 長堀橋駅 - 松屋町駅 - 谷町六丁目駅 - (玉造駅) - 森ノ宮駅 - 大阪ビジネスパーク駅

バス

道路

教育

大学

専修学校

各種学校

高等学校

中学校

小学校

幼稚園

廃止された専門学校

閉校となった高等学校

  • 大阪市立新船場高等学校 - 東第二高等学校・東第二商業高等学校の統合で1981年設置。夜間定時制単独校。東商業高等学校と校舎を共有。1992年大阪市立中央高等学校に統合。1995年閉校。
    • 大阪市立東第二高等学校 - 夜間定時制単独校。大阪市立東高等学校(現在の中央区役所の位置にあった旧校舎)と校舎を共有。大阪市立東高等学校定時制として発足したのち1953年に定時制単独校として独立。大阪市立新船場高等学校へ統合。
    • 大阪市立東第二商業高等学校 - 夜間定時制単独校。大阪市立東商業高等学校と校舎を共有。大阪市立新船場高等学校へ統合。
  • 大阪市立南第二高等学校 - 夜間定時制単独校。大阪市立南高等学校と校舎を共有。1986年閉校。
  • 大阪市立東商業高等学校 - 2012年募集停止、新設の大阪市立大阪ビジネスフロンティア高等学校へ統合。2014年閉校。
  • 大阪市立南高等学校(大阪府立南高等学校) - 2022年募集停止。同年に府立移管の上で、大阪府立桜和高等学校へ統合。2022・23年度のみ大阪府立南高等学校と称する。2024年閉校。

閉校となった中学校

  • 大阪市立東中学校(旧) - 1988年3月31日閉校、東中学校に統合
  • 大阪市立船場中学校 - 1988年3月31日閉校、東中学校に統合
  • 城星学園中学校(ヴェリタス城星学園中学校) - 2022年募集停止。2022・23年度のみヴェリタス城星学園中学校と称する。2024年閉校。

統廃合で閉鎖された小学校

(いずれも大阪市立)

  • 大宝小学校 - 1987年3月31日閉校、南小学校に統合
  • 芦池小学校 - 1987年3月31日閉校、南小学校に統合
  • 道仁小学校 - 1987年3月31日閉校、南小学校に統合
  • 愛日小学校 - 1990年3月31日閉校、開平小学校に統合
  • 集英小学校 - 1990年3月31日閉校、開平小学校に統合
  • 金甌小学校 - 1991年3月31日閉校、中央小学校に統合
  • 桃園小学校 - 1991年3月31日閉校、中央小学校に統合
  • 東平小学校 - 1991年3月31日閉校、中央小学校に統合
  • 桃谷小学校 - 1991年3月31日閉校、中央小学校に統合
  • 精華小学校 - 1995年3月31日閉校、南小学校に統合

集合住宅

超高層マンション

  • プラウドタワー北浜
  • ブランズタワー・ウェリス心斎橋
  • グランドメゾン上町台レジデンスタワー
  • 北浜ミッドタワー
  • パークタワー北浜
  • ブランズタワー御堂筋本町
  • プレサンスレジェンド堺筋本町タワー
  • シティタワー大阪本町
  • シエリアタワーなんば
  • The Kitahama

住宅団地

  • 都市再生機構西上汐市街地住宅
  • 都市再生機構西谷町市街地住宅
  • 都市再生機構谷町四丁目シティハイツ
  • 都市再生機構南船場団地
  • 都市再生機構船場淡路町団地
  • 都市再生機構船場瓦町団地
  • 大阪市住宅供給公社コーシャハイツ法円坂
  • 市営上町住宅
  • 福山通運社宅
  • 関西電力送配電上本町社宅
  • トラストITホールディングス社宅

出身有名人

旧南区

旧東区

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “令和2年国勢調査 従業地・通学地による人口・就業状態等集計結果 結果の概要”. 総務省統計局. 2023年9月27日閲覧。
  2. ^ “御堂筋のエリアビジョン”. 大阪市. 2021年7月29日閲覧。
  3. ^ “平成22年国勢調査 中央区の人口速報” (PDF). 大阪市 (2011年2月). 2021年12月10日閲覧。

関連項目

外部リンク

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