ヴァージン・グループ
種類 | 非公開企業 |
---|---|
本社所在地 | イギリス・ロンドン |
設立 | 1970年2月 (54年前) (1970-02) |
業種 | コングロマリット(複合企業) |
事業内容 | 銀行 書籍 商用航空 民間宇宙飛行 家庭用電気機械器具 映画 ヘルスケア インターネット ジュエリー 携帯電話 音楽 ラジオ 小売 旅行 |
代表者 | ピーター・ノリス(会長) ジョッシュ・ベイリス(CEO) |
売上高 | 166億ポンド(2019年) |
従業員数 | 約71,000人 |
関係する人物 | リチャード・ブランソン(創業者) ニック・パウエル(創業者) |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
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ヴァージン・グループ(英語: Virgin Group)は、イギリスの多国籍企業並びにコングロマリットである。ナイトの爵位を持っているリチャード・ブランソン会長が主体となって企業を動かしている[1]。
概要・沿革
2020年現在会長を務めるブランソンが1966年、16歳の時に「スチューデント」誌を立ち上げ第1号を1968年に発行したのが始まりである。3年後の1971年には、中古レコード通信販売会社「ヴァージン・メガストア」を創業した[1]。
1984年、航空会社「ヴァージン・アトランティック航空」が設立される[1]。2020年現在、同社はブリティッシュ・エアウェイズと並んで、イギリスの航空会社の中でも特に大きな規模を誇っている。
その後も、ヴァージン・グループは次々と新たな事業を拡大していった。鉄道会社、ラジオ局、インターネット、コーラ販売、携帯電話関連の事業などにも業態を拡大して、関連会社は40社以上、展開している国の数は22ヶ国以上にも及ぶ[1]。
傘下の航空会社は、前述のヴァージン・アトランティック航空をはじめ、2001年にヴァージン・オーストラリア(オーストラリア)、2007年にヴァージン・アメリカ(アメリカ合衆国)を設立するなどしている[1]。これら3社の航空会社が運航する航空機の合計機数は、2011年初頭の時点でおよそ150機に及んだ[1]。
さらに、一般の観光客用の宇宙旅行プログラム実施を目指し、2004年に「ヴァージン・ギャラクティック」を設立している。2019年にニューヨーク証券取引所に上場し、宇宙旅行会社として世界で初めて株式公開し、約10億ドルの時価総額をつけた[2]。
2020年、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により経営難に陥る。ブランソンは所有する「ヴァージン・ギャラクティック」の株の売却や融資により立て直しを図ったが、「ヴァージン・アトランティック航空」と「ヴァージン・オーストラリア」は破産手続きに至った[3]。
ヴァージン・グループは株式未公開の非公開会社(非上場会社)であるため、経営実態に関しては不詳な点も多い。
子会社及び投資
企業 | 持ち分 % | ジャンル |
---|---|---|
エアアジア X | 16% | 旅行 |
Vフェスティバル(英語版) | 100% | エンターテイメント |
ヴァージン・アクティブ(英語版) | 20% | 健康 |
ヴァージン・アメリカ(アラスカ航空に合併され消滅) | 25% | 旅行 |
ヴァージン・アトランティック航空 | 51% | 旅行 |
ヴァージン・オーストラリア | 10% | 旅行 |
ヴァージン・ブックス(英語版) | 10% | 出版 |
ヴァージン・ケア(英語版) | 100% | 健康 |
ヴァージン・クルーゼズ(英語版) | 100% | 旅行 |
ヴァージン・コネクト | 100% | メディア |
ヴァージン・メディア・O2(英語版) | 50%(リバティ・グローバル、テレフォニカと合弁) | メディア |
ヴァージン・エクスペリエンスデイズ(英語版) | 100% | エンターテイメント |
ヴァージン・ギャラクティック | 100% | 旅行 |
ヴァージン・グリーンファンド(英語版) | 100% | エネルギー |
ヴァージン・ヘルスバンク(英語版) | 100% | 健康 |
ヴァージン・ヘルスマイルズ | 100% | ビジネスサービス |
ヴァージン・ホリデイズ(英語版) | 100% | 旅行 |
ヴァージン・ホテルズ(英語版) | 100% | ホスピタリティ |
ヴァージン・リミテッドエディション(英語版) | 100% | ホスピタリティ |
ヴァージン・リモバイク(英語版) | 100% | 旅行 |
ヴァージン・レコード | EMIに買収される(1992年) | レコード会社 |
ヴァージン・メガストアーズ | 100% | リテール |
ヴァージン・モバイル | 100% | 通信 |
ヴァージン・オービット | 75%[4] | 宇宙 |
ヴァージン・マネー(英語版) | 34%[5] | 金融 |
ヴァージン・オーシャニック | 100% | エンターテイメント |
ヴァージン・レーシング | 100% | エンターテイメント |
ヴァージン・ラジオ(英語版) | 100% | エンターテイメント |
ヴァージン・ピュア | (ストロース・グループ(英語版)と提携) | 食品 |
ヴァージン・パルス(英語版) | 25% | ビジネス・サービス |
ヴァージン・ユナイト | 100% | チャリティ |
ヴァージン・スタートアップ(英語版) | 100% | チャリティ |
ヴァージン・レール・グループ(英語版) | 51% | 旅行・鉄道 |
ヴァージン・ハイパーループ(英語版) | 高速鉄道 | |
ヴァージン・バルーン・フライト(英語版) | (AirXcite のライセンスによる) | 熱気球旅行 |
ヴァージン・バケーションズ(英語版) | 100% | 旅行 |
ヴァージン・ヴォヤージュ(英語版) | 49% | 旅行・クルーズ船 |
ヴァージン・バウチャー | 100% | リテール |
- ヴァージン・アトランティック航空
- ヴァージン・オーストラリア
脚注
- ^ a b c d e f ブリタニカ国際大百科事典(電子辞書版)「ヴァージン・グループ」
- ^ “宇宙旅行の米ヴァージンがNY上場、時価総額10億ドル”. 日本経済新聞. 2021年5月28日閲覧。
- ^ “英ヴァージン航空、破産手続きへ、金融支援で再建計画を加速”. トラベルボイス. 2021年5月28日閲覧。
- ^ 「2021年度報告書」。
- ^ Armstrong, Ashley (2014年11月13日). “Virgin Money float triggers £50m payment to George Osborne's coffers”. The Telegraph. https://www.telegraph.co.uk/finance/newsbysector/banksandfinance/11229092/Virgin-Money-1.25bn-listing-triggers-final-Northern-Rock-payment.html 2015年5月19日閲覧。
関連項目
- 民間宇宙飛行 - スペースシップワン
- マイク・オールドフィールド『チューブラー・ベルズ』(1973年):ヴァージン・グループ発展に多大な貢献をしたプログレッシブ・ロックのアルバム。表題の楽曲の冒頭部分が映画『エクソシスト』に用いられた。ヴァージン・レコードが最初にリリース契約した作品である。
外部リンク
- Virgin Group Portal(英語)
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関連項目 |
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