マアト

マアト
Maat
正義の女神
ヒエログリフ表記
U2
Aa11
a
t
Y1
信仰の中心地 全ての古代エジプトの都市
シンボル 天秤ダチョウの羽根
配偶神 トート
ラーハトホル
子供 セシャト
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マアト(Ma'at)は、古代エジプト神話女神マァトマートメアートなどとも表記される。

概要

ラーの娘とされる。これは、肉親という意味合いより地上を真実の光で照らす太陽の娘というラーからの分化と見られる。

頭にダチョウの羽根を指した女性の姿で表される。この羽根は、大気の神シュウと同じ名で呼ばれる。この羽は、真理の象徴とされ、死者の魂を量るため、天秤の皿の一方に置かれた。

「法」「真理」「正義」を司るとされる。ギリシア神話テミスローマ神話ユースティティアに相当すると見做された。

神話

セトオシリスを殺害した時、オシリスと共に冥界に移った。これ以降、オシリスが死後の楽園アアルを治めるのを手伝っているとされる。

死者の審判において死者の過去の罪を裁くとされた。アヌビスが計量する天秤の片方に死者の心臓、もう片方にマアトの羽根を載せる。この時、心臓が羽根より重い場合は、過去に悪行を犯したということが分かる。その場合アメミットという怪物に心臓を食べられ、アアルの野へ行けず永遠に復活できないと考えられていた。

ヘルモポリスにおいては、トートと関係付けられた。この神話の死者の審判では、トートが死者の心臓を計り、名簿に死者の名前を書き込むとされる。また古代の書記官が真実を書き込むようマアトとトートが保護し、監視したと考えられた。

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、マアトに関連するカテゴリがあります。
  • 正義の女神
  • マアト山 - 金星で最も高い火山。マアトにちなんで名づけられた。
  • 弁護士記章 - 日本の弁護士が帯用する記章。マアトの天秤が描かれているとされる[要出典]
  • スクライブ - 法と秩序を維持するために書記が必要になり、学校などの知識層を生む施設も拡充された。
  • アニのパピルス(英語版) - テーベの書記官アニの副葬品として納められたパピルス
  • マアトの補佐官(英語版) - 42柱の神々。死者の罪状を部門ごとに調べる役割を担う。
  • イスフェト(英語版) - マアトの対となる不正と悪行の神
  • 古代エジプト人の死生観(英語版) - 冥界ドゥアトは時代と共に認識が変化していった。
  • 古代エジプト人の魂
神話



神々
太陽神
オグドアド
エネアド
魔物・幻獣・精霊
作品群(英語版)
  • アムドゥアト(英語版)
  • 呼吸の書(英語版)
  • 死者の書
  • 大地の書(英語版)
  • 洞窟の書(英語版)
  • 冥界の書(英語版)
  • 門の書(英語版)
信仰
  • アテン崇拝(英語版)
  • 王家の呪い
  • 供物奉納儀式(英語版)
  • 神殿(英語版)
  • 哲学(英語版)
  • 埋葬儀礼(英語版)
  • ポータル:神話伝承
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