ソー・デルタ

ソー・デルタ
エクスプローラー10号の打上げ前
エクスプローラー10号の打上げ前
機能 使い捨て型ロケット
開発国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
打ち上げ実績
状態 退役
射場 ケープカナベラル LC-17
総打ち上げ回数 12
成功 11
初打ち上げ 1960-05-13
最終打ち上げ 1962-09-18

ソー・デルタ(Thor-Delta)またはデルタDM-19アメリカ合衆国ローンチ・ヴィークル1960年代に12回打ち上げられた。単にデルタとも呼ばれた。

ソー・エイブルの派生ロケットで、ソーロケットシリーズの一つであり、デルタロケットシリーズの最初のロケットである。

一段目はケロシン/液体酸素系のロケットダインLR79エンジンを搭載したソーミサイルの転用で、二段目に初期のエイブルステージ派生のデルタステージを、三段目にAltair固体ロケットモータを使用した。 上段の構成はヴァンガードロケットを踏襲し、二段目が硝酸/非対称ジメチルヒドラジン系の圧送式サイクルエンジンAJ10-118を搭載した初期型エイブルステージ派生のデルタステージ、三段目が固体ロケットモータのAltairであった。デルタステージには、軌道上での再着火やより正確な燃焼制御のため、冷却ガスによる姿勢制御ジェットを備えていた。

ソー・デルタロケットはソーミサイルとデルタアッパーステージを組み合わせて使用した最初のロケットであり、この組み合わせは以後多用されることになる。デルタ IIロケットは2011年の段階でも現役である。

ソー・デルタが打ち上げた人工衛星には世界初の受動型通信衛星エコー1Aやイギリス初の人工衛星アリエル1号、世界初の能動型通信衛星テルスター1などが含まれる。

12回全ての打上げはケープカナベラル空軍基地のLaunch Complex 17から行われた。テルスター1の打上げはパッドBを、その他の打上げはパッドAが使用された。最初の打上げであったエコー1以外は全て成功した。

参考文献

  • Wade, Mark. “Delta”. Encyclopedia Astronautica. 2013年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月9日閲覧。
  • Krebs, Gunter. “Thor family”. Gunter's Space Page. 2009年2月9日閲覧。
現役
計画
退役
各国テンプレート
  • ソビエト連邦の旗/ロシアの旗ソ連・ロシアのロケット
  • アメリカ合衆国の旗アメリカのロケット
  • 欧州連合の旗欧州のロケット
  • 日本の旗日本のロケット
  • 中華人民共和国の旗中国のロケット
  • インドの旗インドのロケット
その他のロケット
  • ウクライナの旗ウクライナ: ゼニット - ツィクロン - ドニエプル
  • イスラエルの旗イスラエル: シャヴィト
  • ブラジルの旗ブラジル: VLS-1 - VLM
  • 朝鮮民主主義人民共和国の旗北朝鮮: 白頭山1号 - 銀河2号 - 銀河3号・光明星号
  • イランの旗イラン: サフィール - シムルグ
  • 大韓民国の旗韓国: 羅老 - ヌリ
  • ニュージーランドの旗ニュージーランド: エレクトロン
  • インドネシアの旗インドネシア: RPS-420
一覧
開発中または未成功、退役済みのものを含む。