サラ・ヒューズ

サラ・ヒューズ
Sarah HUGHES
フィギュアスケート選手
サラ・ヒューズ
2001年GPファイナルでのサラ・ヒューズ
生誕 (1985-05-02) 1985年5月2日(39歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ニューヨーク州
身長 165cm[1]
選手情報
所属クラブ ニューヨークSC
獲得メダル
フィギュアスケート
オリンピック
2002 ソルトレイクシティ 女子シングル
世界選手権
2001 バンクーバー 女子シングル
グランプリファイナル
2000/01 東京 女子シングル
2001/02 キッチナー 女子シングル
世界ジュニア選手権
1999 ザグレブ 女子シングル
ジュニアグランプリファイナル
1999 デトロイト 女子シングル

サラ・エリザベス・ヒューズ(Sarah Elizabeth Hughes、1985年5月2日 - )は、アメリカ合衆国ニューヨーク州グレート・ネック出身の女性フィギュアスケート選手。

2002年ソルトレイクシティオリンピック女子シングル金メダリスト。同じくフィギュアスケート選手で、2006年トリノオリンピック女子シングル7位入賞のエミリー・ヒューズは実妹である。

人物

アイルランドカナダ人で元アイスホッケー選手の父ジョン・ヒューズとユダヤ系アメリカ人で会計士の母エイミー・パスターナックの間に6人兄弟の4番目として生まれる。兄と姉の影響で3歳からスケート始める。

2009年5月、イェール大学をアメリカ研究(政治・コミュニティ専攻)の学位を得て卒業。ペンシルバニア大学ロースクールに在学中[2]野球ではニューヨーク・メッツファンである。

経歴

1997-1998年シーズンの全米フィギュア選手権ではジュニアクラスで優勝。1998-1999年シーズンの世界ジュニア選手権で2位。同シーズン世界フィギュア選手権に初出場し、7位となる。

1999-2000年シーズンからシニアに移行。2000-2001年シーズンはグランプリファイナルに進出し、3位。全米選手権は2位、世界選手権は3位入賞で銅メダルを獲得。

2001-2002年シーズンは、スケートカナダミシェル・クワンイリーナ・スルツカヤを退け、グランプリシリーズ初優勝。グランプリファイナルでは2年連続の3位。全米選手権で3位となり、同大会優勝のミシェル・クワン、2位のサーシャ・コーエンと共に、ソルトレークシティオリンピックの女子シングル代表に選出となった。

ソルトレイクシティオリンピックの女子シングル本番でのヒューズは、SP(ショートプログラム)で暫定4位と出遅れ、自力での優勝が無くなっていた。しかしフリースケーティングでは3回転-3回転の連続ジャンプを2度(3回転サルコウ-3回転ループ、3回転トゥループ-3回転ループ)決めるなど生涯最高の演技を披露し暫定トップに立つ。その後SP3位のコーエンが3回転ルッツ-3回転トゥループで転倒するミスを犯しヒューズを上回ることができず、この時点でヒューズの銅メダル以上が確実になった。その後滑走したSP暫定首位のクワンがフリーで予定していた3回転トゥループ-3回転トゥループが入らないなどのミスを犯し、ヒューズの得点を下回り、最終滑走者のスルツカヤも3回転フリップでバランスを崩すミスやプレゼンテーションでの評価が伸び悩んだことなどが影響したため、ヒューズがフリーで首位に立ち、SP4位から大逆転での総合優勝を果たし、オリンピックの金メダルを獲得した。この年のジェームスサリバン賞を受賞。

2002-2003年シーズン、自国開催の2003年世界選手権では6位に終わる。同大会を最後にアマチュア競技会へは一度も出場しないまま、現役引退となった。

主な戦績

大会 / 年 1997-98 1998-99 1999-00 2000-01 2001-02 2002-03
オリンピック 1
世界選手権 7 5 3 6
全米選手権 1 J 4 3 2 3 2
GPファイナル 3 3
GPスケートアメリカ 4 2 2
GPスケートカナダ 1
GPラリック杯 3 2
GPロシア杯 3
GPスパルカッセン杯 2
カールシェーファーメモリアル 1
世界Jr.選手権 2
JGPファイナル 2
JGPハンガリー 2
JGPメキシコ杯 2

シニア

2002-2003 シーズン


開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2003年03月24日-30日 2003年世界フィギュアスケート選手権(ワシントンD.C.) 6 8 6 6
2003年01月12日-19日 2003年全米フィギュアスケート選手権(ダラス) - 3 2 2


2001-2002 シーズン


開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2002年02月09日-21日 ソルトレイクシティオリンピック(ソルトレイクシティ) - 4 1 1
2002年01月06日-13日 2002年全米フィギュアスケート選手権(ロサンゼルス) - 3 3 3
2001年12月14日-16日 ISUグランプリファイナル(キッチナー)[3] - 4 3 3
3
2001年11月14日-18日 ISUグランプリシリーズ ラリック杯(パリ) - 4 1 2
2001年11月01日-04日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダ(サスカトゥーン) - 1 2 1
2001年10月24日-28日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ(コロラドスプリングス) - 2 2 2


2000-2001 シーズン


開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2001年03月17日-25日 2001年世界フィギュアスケート選手権(バンクーバー) 2 4 4 3
2001年02月15日-18日 ISUグランプリファイナル(東京)[4] - 5 3 3
1
2001年01月14日-21日 2001年全米フィギュアスケート選手権(ボストン) - 2 2 2
2000年11月16日-19日 ISUグランプリシリーズ ロシア杯(サンクトペテルブルク) - 3 3 3
2000年11月07日-12日 ISUグランプリシリーズ スパルカッセン杯(ゲルゼンキルヒェン) - 2 2 2
2000年10月25日-29日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ(コロラドスプリングス) - 2 2 2


1999-2000 シーズン


開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2000年03月26日-04月02日 2000年世界フィギュアスケート選手権(ニース) 3 5 5 5
2000年01月06日-13日 2000年全米フィギュアスケート選手権(クリーブランド) - 2 3 3
1999年11月18日-21日 ISUグランプリシリーズ ラリック杯(パリ) - 3 3 3
1999年10月28日-31日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ(コロラドスプリングス) - 2 4 4
1999年10月06日-09日 カールシェーファーメモリアル(ウィーン) - 1 1 1


ジュニア

1998-1999 シーズン


開催日 大会名 予選 クラス SP FS 結果
1999年03月21日-28日 1999年世界フィギュアスケート選手権(ヘルシンキ) シニア 4 10 6 7
1999年03月12日-14日 ISUジュニアグランプリファイナル(デトロイト) ジュニア - 2 2 2
1999年01月07日-14日 1999年全米フィギュアスケート選手権(ソルトレイクシティ) シニア - 2 5 4
1998年11月22-29日 1999年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ザグレブ) ジュニア - 3 2 2
1998年10月14日-18日 ISUジュニアグランプリ ハンガリー(ブダペスト) ジュニア - 1 2 2
1998年09月09日-13日 ISUジュニアグランプリ メキシコ杯(メキシコシティ) ジュニア - 2 2 2


1997-1998 シーズン


開催日 大会名 SP FS 結果
1998年01月04日-11日 1998年全米フィギュアスケート選手権(フィラデルフィア)ジュニアクラス 1 1 1


脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ USAスケート協会の5フィート5インチによる
  2. ^ Sarah Hughes Olympic Figure Skater & Law Student
  3. ^ ISUグランプリファイナルはフリー演技を2度行った。
  4. ^ 順位決定方法については2000/2001 ISUグランプリファイナルを参照のこと。

外部リンク

  • アメリカフィギュアスケート協会によるプロフィール(英語)
  • 国際スケート連盟によるサラ・ヒューズのバイオグラフィー(英語)
  • サラ・ヒューズ (@SarahHughesNY) - X(旧Twitter)
  • サラ・ヒューズ - Olympedia(英語) ウィキデータを編集

1973-1974: リン・ナイチンゲール  1975: スザンナ・ドリアーノ  1976: キム・アレットソン  1977: リンダ・フラチアニ  1978: リサ=マリー・アレン  1979: 非開催  1980: エレイン・ザヤック  1981: トレイシー・ワイマン  1982: ビッキー・デ・ブリーズ  1983: カタリナ・ヴィット  1984: 伊藤みどり  1985: カリン・カダヴィ  1986: エリザベス・マンリー  1987: デビ・トーマス  1988: ナタリア・レベデワ  1989: クリスティー・ヤマグチ  1990: ジョゼ・シュイナール  1991: スルヤ・ボナリー  1992: マリア・ブッテルスカヤ  1993: 陳露  1994: クリスティーナ・チャコ  1995: ミシェル・クワン  1996: イリーナ・スルツカヤ  1997: ミシェル・クワン  1998: エレーナ・リアシェンコ  1999: ミシェル・クワン  2000: イリーナ・スルツカヤ  2001: サラ・ヒューズ  2002-2003: サーシャ・コーエン  2004: シンシア・ファヌフ  2005: アリッサ・シズニー  2006: ジョアニー・ロシェット  2007: 浅田真央  2008-2009: ジョアニー・ロシェット  2010: アリッサ・シズニー  2011: エリザベータ・トゥクタミシェワ  2012: ケイトリン・オズモンド  2013: ユリア・リプニツカヤ  2014: アンナ・ポゴリラヤ  2015: アシュリー・ワグナー  2016: エフゲニア・メドベージェワ  2017: ケイトリン・オズモンド  2018: エリザベータ・トゥクタミシェワ  2019: アレクサンドラ・トゥルソワ  2020: 非開催  2021: カミラ・ワリエワ  2022: 渡辺倫果  2023: 坂本花織

名称の変遷:スケートカナダ(1973-現在)/ISUグランプリシリーズ スケートカナダ(1995-現在)
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