コンタリーニの聖母

『コンタリーニの聖母』
イタリア語: Madonna Contarini
作者ジョヴァンニ・ベッリーニ
製作年1475-1480年ごろ
種類板上に油彩
寸法78 cm × 56 cm (31 in × 22 in)
所蔵アカデミア美術館 (ヴェネツィア)

コンタリーニの聖母』(コンタリーニのせいぼ、伊: Madonna Contarini)は、イタリアルネサンスヴェネツィア派の巨匠ジョヴァンニ・ベッリーニが1475年から1480年にかけて描いた板上の油彩画である。現在、ヴェネツィアのアカデミア美術館に所蔵されている。

概要

絵画は、前景の欄干の上に立っている幼子イエス・キリストを抱いている聖母マリアを表している。画面下には、画家の署名である「IOANNES BELLINVS」の紙片がある。祝福する幼子イエスは、10年内に、または数年後に描かれた『サン・ジョッベ祭壇画』と同様の特徴を持っている。アイコンのように見つめている様子は、ヴェネツィア派の源流の一つであったビザンチン絵画を想起させる。

背景は、丘と塔の見える街のある柔和な風景によって形成されている。

サン・ジョッベ祭壇画

  • 『サン・ジョッベ祭壇画』(1487-1488年ごろ)、アカデミア美術館 (ヴェネツィア)
    『サン・ジョッベ祭壇画』(1487-1488年ごろ)、アカデミア美術館 (ヴェネツィア)

参考文献

  • Argan, Giulio Carlo (1987). Renacimiento y Barroco I. Madrid: Akal. ISBN 8476002483.
  • Olivari, Mariolina (2007). "Giovanni Bellini". Pittori del Rinascimento. Florence: Scala.
1470年代までの作品
  • 『ゲツセマネの祈り』(1458-1460年頃)
  • 『神殿奉献』(1460年頃)
  • 『祝福するキリスト(ルーヴル美術館)』(1460年代初頭)
  • ギリシャの聖母』(1460-1470年頃)
  • リーマンの聖母』(1470年頃)
  • 『ピエタ』(1465-1470年頃)
  • 『キリストの復活』(1475-1479年頃)
  • 『コンタリーニの聖母』(1475-1480年)
1490年代までの作品
1500年以降の作品
関連項目