カラヴァッジョ (ベルガモ県)

カラヴァッジョ
Caravaggio
カラヴァッジョの風景
行政
イタリアの旗 イタリア
ロンバルディア州の旗 ロンバルディア
県/大都市 ベルガモ
CAP(郵便番号) 24043
市外局番 0363
ISTATコード 016053
識別コード B731
分離集落 Masano, Vidalengo
隣接コムーネ #隣接コムーネ参照
気候分類 zona E, 2383 GG
公式サイト リンク
人口
人口 16,170 [1](2021-01-01)
人口密度 492.8 人/km2
文化
住民の呼称 caravaggini
守護聖人 san Fermo e Rustico
祝祭日 8月9日
地理
座標 北緯45度29分52秒 東経9度38分35秒 / 北緯45.49778度 東経9.64306度 / 45.49778; 9.64306座標: 北緯45度29分52秒 東経9度38分35秒 / 北緯45.49778度 東経9.64306度 / 45.49778; 9.64306
標高 111 (92 - 126) [2] m
面積 32.81 [3] km2
カラヴァッジョ (ベルガモ県)の位置(イタリア内)
カラヴァッジョ (ベルガモ県)
カラヴァッジョの位置
ベルガモ県におけるコムーネの領域
ベルガモ県におけるコムーネの領域 地図
イタリアの旗 ポータル イタリア
テンプレートを表示

カラヴァッジョ: Caravaggio ( 音声ファイル))は、イタリア共和国ロンバルディア州ベルガモ県にある、人口約1万6000人の基礎自治体コムーネ)。

バロック期の画家カラヴァッジョ(本名ミケランジェロ・メリージ)は、この町で少年時代を過ごした。郊外には、聖母が出現して霊験あらたかな泉が湧き出たという聖域があり、イタリアでは著名な巡礼地である。

地理

ジェーラ・ダッダ地方は3県にまたがる(黄緑:ベルガモ県、緑:クレモナ県、桃:ミラノ県)。赤線はフォッソ・ベルガマスコで、アッダ川セーリオ川を結ぶ部分が示されている。

位置・広がり

ベルガモ県南端部、ジェーラ・ダッダ(イタリア語版)と呼ばれる地域に位置する。コムーネ面積は32km2で市域は南北に長く、南にクレモナ県に接する。カラヴァッジョの街は市域中央にあり、県都ベルガモから南へ約23km、州都ミラノから東へ39km、ブレシアから西へ約45km、ピアチェンツァから北へ50kmの距離にある[4]

隣接コムーネ

隣接するコムーネは以下の通り。CRはクレモナ県所属。

市域の東部のバリアーノとの境界は、フォッソ・ベルガマスコ (it:Fosso bergamascoと呼ばれる、中世に掘られた運河跡である。13世紀から14世紀にかけて、西のアッダ川からセーリオ川を経て東にオーリオ川まで掘られたこの運河は、中世から近世にかけ「ベルガモ」と「クレモナ」の境界線となっていた。

地震分類

イタリアの地震リスク階級 (itでは、3 に分類される [5]

  • 教区教会であるサンティ・フェルモ・エ・ルスティコ教会 (it) 
    教区教会であるサンティ・フェルモ・エ・ルスティコ教会 (it
  • 聖母の聖域
    聖母の聖域

歴史

1432年5月26日、この町の郊外の野原で農婦の前に聖母の出現があったという(カラヴァッジョの聖母)[6]。出現地は泉が湧いて聖域とされ、巡礼地として高名になった[6]。出現地には1575年から聖堂の建設が開始された[7]

一般に「カラヴァッジョ」の名で知られる画家ミケランジェロ・メリージ(1571年 - 1610年)は当地ゆかりの人物で、父親はカラヴァッジョ侯爵家に仕えるマギステル(執事兼建築家)であった[8]。画家の正確な出生地は長らく不明であり、当地生まれたとされたこともあったが、近年(2007年時点)ミラノで洗礼記録が発見され、彼がミラノ生まれであったことが判明した[9]。1577年、6歳の彼はミラノでのペスト流行を逃れるため家族とともに当地に移住、父や親族の死などを見つつ、13歳で画家を志してミラノに出るまでの少年時代を過ごした[10]。画家は修業時代にはしばしば当地に帰ったようであるが、1592年にあわただしくローマに旅立って以後、郷里に帰ることはなかった[11]

文化・観光

聖母の聖域
聖母の聖域 (it:Santuario di Santa Maria del Fonte presso Caravaggioは、市街の南西郊外(ミザーノ・ディ・ジェーラ・ダッダとの間のほぼ中間)にある。聖堂の建物は1575年から建設が開始されたもので、完成は18世紀である[7]

交通

市域北部には、ミラノとブレシアを結ぶ鉄道・道路が通っている。

鉄道

カラヴァッジョ駅

市域北部には、北イタリアを横断する幹線であるミラノ=ヴェネツィア線が走り、ヴィダレンゴ駅が置かれている。町の中心駅であるカラヴァッジョ駅は、トレヴィーリオでミラノ=ヴェネツィア線から南に分岐するトレヴィーリオ=クレモナ線の駅である。

  • トレヴィーリオ=クレモナ線 (it:Ferrovia Treviglio-Cremona
    • カラヴァッジョ駅 (it:Stazione di Caravaggio
  • ミラノ=ヴェネツィア線 (it:Ferrovia Milano-Venezia
    • ヴィダレンゴ駅 (it:Stazione di Vidalengo

アウトストラーダ A35とともに、ミラノ=ヴェローナ高速線 (it:Ferrovia Milano-Verona (alta velocità)が通過する。

道路

高速道路
国道・県道
  • SS11 (it:Strada statale 11 Padana Superiore
  • SPexSS11
  • SS185
  • SP121
  • SP130
  • SP131
  • SP132

人物

カラヴァッジオ(ミケランジェロ・メリージ)

著名な出身者

  • ポリドーロ・ダ・カラヴァッジオ(英語版) - 後期ルネサンス(マニエリスム期)の画家。本名はポリドーロ・カルダラ。

ゆかりの人物

姉妹都市

参考文献

脚注

  1. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Resident population on 1st January : Lombardia” (英語). 2021年5月10日閲覧。左側メニューのPopulation and Households > Population > Resident population on 1st January > Regions and municipalities より州を選択
  2. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Bergamo (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2017年2月7日閲覧。
  3. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Bergamo (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2017年2月7日閲覧。
  4. ^ “2点間の直線距離を測る”. 2015年4月29日閲覧。
  5. ^ “classificazione sismica 1 dicembre 2020” (xls). イタリア市民保護局. 2021年2月7日閲覧。
  6. ^ a b 宮下 (2007)、p.12
  7. ^ a b 宮下 (2007)、pp.17-18
  8. ^ 宮下 (2007)、p.14
  9. ^ 宮下 (2007)、pp.13-14
  10. ^ 宮下 (2007)、pp.15-16
  11. ^ 宮下 (2007)、pp.27-28
  12. ^ (イタリア語) Infos at ilcaravaggio.comune.caravaggio.bg.it

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、カラヴァッジョ (ベルガモ県)に関連するメディアおよびカテゴリがあります。
  • 表示
  • 編集
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • VIAF
地理
  • MusicBrainz地域
その他
  • IdRef