エルゴステロール

エルゴステロール

ergosta-5,7,22-trien-3β-ol

識別情報
CAS登録番号 57-87-4 チェック
PubChem 4835
EC番号 200-352-7
MeSH Ergosterol
  • CC(C)[C@@H](C)C=C[C@@H]
    (C)[C@H]1CC[C@H]2C3=C
    C=C4C[C@@H](O)CC[C@]4
    (C)[C@H]3CC[C@]12C
  • InChI=1/C28H44O/c1-18(2)19(3)7-8-20(4)24-11-12-25-23-10-9-21-17-22(29)13-15-27(21,5)26(23)14-16-28(24,25)6/h7-10,18-20,22,24-26,29H,11-17H2,1-6H3/b8-7+/t19-,20+,22-,24+,25-,26-,27-,28+/m0/s1
特性
化学式 C28H44O
モル質量 396.65 g/mol
精密質量 396.339216
融点

160.0 °C

沸点

250.0 °C

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

エルゴステロール (ergosterol) は、分子式 C28H44O、分子量 396.65 のステロールの一種。エルゴスタン骨格を持つ脂溶性物質である。カビなどの菌類においてラノステロールから生合成される。紫外線を受けてビオステロールとなり、これを経てエルゴカルシフェロール(ビタミンD2)となる。

菌類の細胞膜を構成する物質であり、動物の細胞におけるコレステロールと同様な働きをする。菌類には存在するが動物には見られないという性質は抗真菌薬の開発に応用されている。トリパノソーマのような原生生物の細胞膜の流動化剤 (fluidizer) としても作用し、これは東アフリカでみられるアフリカ睡眠病に対して用いられる。

前駆体
一般
性ホルモン
エストロゲン
(卵胞ホルモン)
ゲスターゲン
(黄体ホルモン, プロゲストーゲン)
アンドロゲン
副腎皮質ホルモン
糖質コルチコイド
鉱質コルチコイド
アンドロゲン
フィトステロール
エルゴステロール
関連項目
  • カテゴリ
    • 性ホルモン
    • エストロゲン様物質
    • 植物エストロゲン
    • 菌類エストロゲン
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